青天の霹靂。
学校に行くのは好き、しまでんです。
友達に会うことができますからね。
それはやっぱり楽しい。
勉強は、まあ、まあ笑
トーゴでも、学校に来ている子供はみんな楽しそうです。
さて、トーゴの学校で働く、活動する上で知っておくべくことの一つに、グレーブという存在があります。
これは、給料に不満がある教師などが集まってストライキ、ときには過激化して暴動が起きるまでになるものです。
グレーブの人が集まると、学校も授業を行うことが困難になり、ときには施設なども壊されるようです。
これまで、私が活動している学校ではそのようなことは起きていませんでした。
そう、これまでは。
この前の水曜日、私は2コマの授業があったので、その時間に合わせて学校に向かいました。
学校に到着し、図書館へ歩いていると、大声で叫びながら走っていく子供たちが見えました。
「え、何、良いことでもあったのか」と思っていると、まだ授業中にも関わらず、教室から他の子供たちが一斉に出てきて。
騒いで、走って、もうめちゃくちゃ。
みんながみんな、もの凄い興奮状態になっていて。
何が起きているのか分からず、ただただポカーンとしていましたわたし。
とにかく、何があったのか知りたいと思い、近くを通った生徒に「何があったの?」と尋ねると、「グレーブだ」と。
話には聞いていましたが、これがあの。
と、呆気にとられていると、一緒に活動している方が来て、何が起きているのか説明してくれました。
どうやら、近くの学校でグレーブの方々が集まっているとのこと。
見かけた友人がいうには、何かの歌を歌っていたようです。
子供たちはみんな外に出ていて、もう授業どころではないです。
休み時間でも、こんなにはしゃいでないぞってくらいに。
そんな子供たちをやっとの思いで集め、授業を行おうとしますが、外でまた大きな声が聞こえてくると、どうした、何があった?と子供たちが騒ぎ出し、授業はすぐさま中止。
教室に戻るように指示を出しますが、そんなのお構いなしに駆け回っていました。
仕方がないので、とにかく声がする方に向かうと、なんと警察の方が何人も武装して学校にやってきていました。
もうパニックです。立ち尽くすことしかできませんでした。
ここは映画の世界か、と。
どうやら、警察の方はグレーブから子供たちを守るために学校まで駆けつけたようです。なるほど。
というかそんなに大ごとなのか、と。
本当のことをいうと、このとき少し怖かったです。
争いが起きたらどうしようと考えていました。
こんな騒動が起きている中、ドイツのボランティアの人と話をしていましたが、ドイツでもこんなことはないと不思議がっていました。
もちろん、日本でも聞きたことないです。
幸いにも、今回の騒ぎは暴徒化することはなかったようで何の衝突も起こらず、警察の方々はしばらくして帰っていきました。
授業の方も、騒ぎが起きた3時間目は授業をすることができませんでしたが、休み時間を挟んだことでみんな落ち着きを取り戻し、4時限目はいつも通りに授業をしましたとさ。
ということで、実際に私が体験したグレーブ騒動のお話でした。
何も被害がなかったようで良かったです。
だからといって、トーゴが嫌いになったとかそういう話ではないですよ。
前にも書きましたが、誰が悪いとかの話ではないと思うので。
ただ、そんなこともあるんだなと思っておいてください。
それでは。