とことこトーゴ

トーゴがどこにあるか知っていますか?

貧しさとは、豊かさとは。

この文中で””の記号を多用していますが、私なりの考えがあってのことですので、どうかご理解ください。


また、この文は私個人の意見を多く含んだものになっています。偏見と思われても仕方がないものと思います。

そんな文章ですが、それでも宜しかったらどうぞ。

 

 


世界中どんなところでも、ちびっこは元気、しまでんです。


日本のちびっこはもちろん、トーゴのちびっこも、走り回ったり歌ったり、友達とどちらがより元気かを比べるかのごとく、その有り余るエネルギーを我々に見せてくれます。


彼らと少しの間一緒にいるだけで相当疲れてしまうのは、その元気に圧倒されてしまうからなのかもしれません。


そんなパワー溢れた姿をいつまでも見せてほしい。

今回は真剣なお話。

 

さて、私は何回も書いている通り、トーゴという国に来てボランティア活動をしています。 

このトーゴという国はアフリカ大陸の国の一つで、ガーナやベナンなど有名な国に挟まれているところです。


そんなトーゴでは、アフリカの他の国と同じように、欧米諸国などのいわゆる"先進国"と呼ばれている国と比べて、十分にお金が足りていません。


なので、様々な国や企業、組織がそのように”貧しい”と呼ばれる国に対して経済的な援助を行っています。


私が活動している学校の図書館も、図書館専用の人を雇うお金が足りず、今はフランス語の先生が図書館管理の仕事をしている状況です。


それでもそこはとても大きなキャンパスで、図書館もあり、我々ボランティアを受け入れてくれているので、他の学校と比べたら比較的”余裕がある”学校といえます。

 

少しだけ話を変えます。

現在私を受け入れてくれているホストファザーの方は、ボランティア団体を運営しているそうで、また新しく立ち上げる予定もあるとのこと。

彼は子供を支援する団体を作る予定なのですが、その子供とは制服やノート、ペンをその家族が購入することができず、学校に行きたくても行くことができない子供たちなのです。

トーゴにはそのような環境にいる子供が少なくないようです。


もう一つ。

この前、友人とバルでお酒を飲んでいたときのこと。

突然、1人の男の人がこちらのテーブルに来て話を始めました。

ちなみに、その彼はフランスからトーゴに来て、そのお店を開いた人です。


彼が言うには

「支援することを決めた施設がある。

そこは、運営するにはあらゆる面でお金が足りていない。

だから、少しでもいいから寄付してほしい。」と。

 

話を戻します。

何が言いたいかというと…

この国は" お金が不足している" のです。

道路を整備する"お金"、病院できちんとした治療を受けるための"お金" 労働者が一般的な生活するのに十分な"お金"、子供が学校に行くための"お金" 、とにかく"お金" が足りていません。

 

日本の場合はどうでしょうか。

"お金"はあります。

もちろん、日本でも主に給料の面で" お金" が不足していることは知っていますが、それでも" お金" が無いわけではないですよね。


それなら、日本はトーゴと比べると”より豊かである”と言えるのでしょうか。

 

私はそうは思いません。


例えば、トーゴで暮らしている人がみんな辛そうな顔をして毎日を生きているかと問われたとしたら、そんなことは絶対にないです。

みんな生き生きとして、友人や知り合い、知らない人との会話を楽しんでいます。


反対にお金があるはずの日本では、よく過労死や自殺などの話題が挙がり、心が満たされていない人も数多くいます。


お金があるから" 豊か" なのか、お金がないから" 貧しい" のか…


お金がある人は、夢を持つ人が羨ましいと感じ、お金はないが夢はある人は、お金持ちの人が羨ましいと感じる。

そんな風に思えます。

 

最後にバルで話してくれた男の人が言っていたことを書きます。

「まずお金を稼いでください。そして自分に金銭的に余裕ができたら、ほかの人を助けてください。」


これは一つの真実なのかなと思います。

誰かを助けるには、助けるために必要なものが手元にあることが条件。

それの一つはお金なのかもしれません。

もちろん他にもあるでしょう。

 

私は日本という国に生まれ、これまで何不自由なく育ててもらいました。

そんな私のような人がいれば、経済的に厳しい国に生まれ、苦労しながら生きている人もいます。


だからこそ、今の”豊かさ”の上にあぐらをかいてただ座っているではなく、未来に向かって歩いていこうと思います。


話がよく分からなくなりましたが、今回はここまでです。

それでは。