あのね、凄い昔にね…
好きなお話はサルカニ合戦、しまでんです。
昔話って、面白いですよね。
小さい頃は、結構信じてたなー。
さて、私が暮らしているお家には、1人の男の子がいます。
彼は9歳、いたずら大好き、遊ぶの大好きな至って9歳らしい男の子です。
そんな彼が、先日一つ、お話をしてくれました。
「海の中には一つ、鍋があるんだよ」と…
むかしむかし、あるところに一つの鍋がありました。
それはどんな願いでも叶えてくれる鍋で、欲しいものを願うと、「ストップ」と言うまで次々と鍋の底から湧き出てくる、不思議な鍋でした。
この鍋を手に入れたのは、兄を持つ弟。
好きなときに好きなだけ、その弟は鍋に願っていました。
あるとき、兄が「私が帰ってくるまでにご飯を用意しておいてくれ」と言って、出かけていきました。
弟はさっそく鍋に願いましたが、ご飯だけではなく、自分が欲しいものまで多くのものを願ってしまいました。
すると、鍋の底から次から次へとものが出てきて、すぐに鍋はいっぱいに。
弟は「ストップ」と言おうとしましたが、瞬く間にものが出てきたので、口がもので塞がれ、鍋に声を届けることができませんでした。
そのまま鍋の外までものが溢れだし、たちまち部屋の中はものですし詰めになりました。
そうして、部屋がものでパンパンになり、結局彼らが暮らしていた木造の家は、ぐらつき、倒れてしまいました。
このことにうんざりした弟は、鍋を捨てることに。
海に鍋を投げ捨てると、
「鍋の中を塩でいっぱいにしてくれ!」
と唱えて、その場を去りました。
鍋はその願いを叶えようと、底からどんどんと塩を出します。
しかし、ここは海の中。
水に塩が吸収され、いつまでたっても鍋の中は塩で溢れることはありません。
そのために、鍋はずっと塩を出し続けています。
今もずっと。
はい、このお話はここまでです。
聞き間違えている箇所があったりするかもですが、大体はこんな感じでした。
止めるときにストップという必要があることから、英語のお話なのかなと。
面白かったので調べてみると、日本にも臼が登場する同じようなお話がありました。
考えることは、国が違ってもあまり変わらないんですね笑
そんなことを知れた、お話でした。
久しぶりに、日本昔話読みたいかも。
それではー。