とことこトーゴ

トーゴがどこにあるか知っていますか?

ビブリオテック。

三度の飯より図書館好き、しまでんです。

 

ウソです。

実際はそんなことはありません。

ご飯の方が好きです。


と言っても、図書館が好きなのには変わりありません。

図書館特有の静かな空間、落ち着きます。


本を読むために、何かに集中するために、そして時には寝るために、よく利用します。


ちなみに、大学の図書館にある、日が当たる席がお気に入り。

静かで開放感もあり、文句なし。

毎回寝てるわけじゃないですよ、ときどき。

 

さて、私はトーゴの学校の図書館で活動しています。

活動のスケジュールはこちらから。

 http://shimaden.hatenablog.com/entry/2017/11/18/193709

というか、厳密には、していました。

 

そう、私の活動はめでたく終わりました。

先週までで、ほとんどの学校の平常授業はおしまい。

来週から試験が始まり、それが終わると子供たちはクリスマス休暇に突入します。


年明けは8日頃から学校が再開するようですが、私の活動は年内までなので、事実上先週で終了。


最終日には、同じ学校で活動していた友人たちと昼間からバーでビールを飲むことに。

嫌がる友人も説き伏せて、陽気にくっちゃべってました。

いつでもお酒を飲める国、トーゴ最高!

 

ということで、私は少し早めのバカンス!いやっほーい!


2日まで何しよっかな、旅しよっかな。

とりあえず、クリスマスまではここパリメに滞在する予定です。

 

そんなこともあり、今回は図書館での活動のことを纏めていこうかなと。

年末なので、時期的にもぴったりだぜ!

 
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まずは活動内容。

私は中学校の図書館にて、生徒たちに絵本を渡し、本を読むことがなぜ大事なのか、そしてそのことの面白さを理解してもらう活動をしていました。


ある時は表紙の絵を描いたり、本の中から"新聞紙"のような日本でいう回文を探したり、本の内容をまとめて、友達にそのあらすじを話したりと、様々な活動をしていました。


この活動が彼らにどのような影響を与えているのかは、目で見て分かるものではありません。


しかし普段の授業と違い、この図書館での活動は基本的に子供たちが、自ら本を読むという行為をしているためか、楽しそうでした。


「時間だよー、教室に戻ってー」というと、

「えー、もう少しだけ!」と名残惜しそうにする子もいて、そういう子を目にすると、この活動も、少しは心に響いているのかなと嬉しく思うことも。


また「この単語書いてみてー」と、きちんと単語を書くことができるかを試す際に、簡単な言葉でも書けない子も多く、単に聞いたり話したりするだけではなく、文字に触れることも重要なんだなと再確認することもしばしば。

 

また子供たちだけではなく、私にとっても、この活動はとても有意義なものになりました。


最初の頃は、座ったまま時間が経つのを待っていたり、子供たちが何を言いたいのか分からず、すぐに先生を呼んだりしていました。


それが時間の経過とともに変化し、話したり、ふざけあったり、時には先生の代わりを勤めたりと、だいぶ進歩したなと感じます。

 

ちなみに、子供たちに読んでもらっていた絵本は、私が派遣されていた団体の人が様々なところから集めた本たち。


誰かが持っていた本や、長い間放置されていた本もあって、ところどころページが破れていたり、本自体が傷んでいたりしていましたが…


それでも子供たちは熱心に読んでくれていました。


集まった本の中には、シンデレラだったり、12支の物語だったり、長靴を履いた猫だったり、いくつか知っている話もあったりして。


おー、見たことあるぞって親近感が湧いたことも。

 

最後に、本の持つ魅力を再確認できました。


ページを開くと、どこまでも旅することができて、自分とは違った価値観を持つ人の話が聞けて、見たことがないような怪物と戦えて、王女を助ける勇者にもなれる。


本にはそんな力があるんですね。


これからも、引き続き本を読み続けていきたいと思います。


日本から持ってきた本はすべて、3周、4周してしまったので、本棚にしまってある別の物語を読みたくてたまりません。


次はどんな世界にいけるかな。

 

この2ヶ月ちょっとの活動を振り返ると、自分自身楽しかったし、とても学ぶことも多かったです。


毎朝、扉を開けて中にはいるとトカゲが集まってパーティーしていたり、1クラス約100人の生徒たちに一つの椅子に何人も詰めて座ってもらったり、扇風機が4台のうち1台しか稼働しなかったり、そんな思い出が詰まった図書館とはひとまずお別れです。


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短い間でしたが、ありがとうございました。

大変お世話になりました。


このトーゴの図書館は、いつまでも心の中にあって、どこかで図書館を見る度に想い出すことになると思います。


管理人の人を、一緒に活動した先生や友達を、そして絵本を読んでいる子供たちを。

 

思い出話はこのくらいにしておきます。

ほっとくと、ずっと語ってしまいそうなので。


この小さな図書館で感じたことを、何かに活かしていけるように。

 

それでは。